医院名 |
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まつおか耳鼻咽喉科 |
院長 |
松岡 弘 |
住所 |
〒720-0830 広島県福山市水呑町 三新田2丁目28番地 (ハローズ水呑店正面) |
診療科目 |
耳鼻咽喉科 |
電話番号 |
084-968-0187 |
A.口内炎とは、口の中の粘膜に起きる炎症の総称を言います。代表的なものにアフタ性口内炎があり、痛みを伴う小さな白っぽい潰瘍が口の中に出来ます。
その中で特に繰り返すものを再発性アフタと呼びます。
原因としてビタミン不足、ストレス、睡眠不足、歯ブラシや口内を噛むなどの物理的刺激、唾液不足による口腔内乾燥などがあります。
その他、ウイルス性(ヘルペスなど)口内炎、カンジダ性(カビの一種)口内炎、皮膚疾患や全身疾患の部分症状として起こる口内炎や稀に悪性腫瘍の初期の場合もあります。
A.軽いものでは自然治癒もみられますが、ステロイド軟膏を患部に塗布するのが最も一般的な治療方法になります。
また適宜、ビタミン剤内服やうがい薬やトローチを併用します。
その他、薬液(硝酸銀など)やレーザーで粘膜の焼灼を行っている施設もあります。
A.まずはうがい・歯磨きなどで口の中を清潔に保つことが大切です。
次にバランスの良い食事(特にビタミン不足がないように)を、よく噛んで食べることで唾液分泌が促進され口腔粘膜を守り修復作用が働きます。また極端に熱いものや香辛料の多い刺激物はとり過ぎない方がよいでしょう。お酒やタバコを控え充分な睡眠をとりましょう。
A.まず人の発声には、のどの奥にある左右一対の声帯が関係します。
呼吸時には左右の声帯は前方を軸にして後方で扇(おおぎ)状に開き、発声時には正中で接する様に閉じて振動します。
健康な声帯であれば発声時には、声帯粘膜そのものに弾力性があるため均等に振動します。
しかし、声の使いすぎ、風邪・喫煙による声帯粘膜の炎症や、加齢や疾患による声帯粘膜の弾力性低下、声帯間のすきまの存在により声がかれます。
これを嗄声(させい)と呼びます。さらに炎症が悪化すると声帯粘膜上皮下の充血や血管が破れて血腫ができ腫れてきます。
程度が軽ければ声の安静で血腫は自然に吸収されますが、無理な発声を続けるとポリープになります。
その他声帯ポリープと似た病態で、声帯の前1/3部位に両側性に小隆起の形成される「声帯結節」や声帯全体が両側性に浮腫状に腫れた「ポリープ様声帯」などがあります。
A.まずは声の安静が必要です。
完全な沈黙療法は日常生活では無理があるので、必要な範囲での発声は良いとしても長時間の発声、大声、カラオケなどは避け、喫煙する人は禁煙して下さい。
また声帯の炎症を抑えるため内服療法やネブライザー療法を行います。
しばらくは上記にて保存的に治療しますが、それでも改善しない場合は声帯ポリープ切除術が必要となります。
A.風邪の80~90%はウイルス感染により鼻腔、咽頭の炎症を起こします。
鼻汁、鼻閉、咳、咽頭痛、発熱、全身倦怠感、頭痛、消化器症状などを伴います。
原因となるウイルスは鼻症状が主なライノウイルス、夏にプールで感染(別名プール熱)し、発熱・咽頭炎・結膜炎を起こすアデノウイルス、冬~春に多く気管支肺炎を起こしやすいRSウイルス、冬に多いコロナウイルス、インフルエンザウイルスなどがあります。
感染経路には空気感染、飛沫感染、接触感染があります。
治療薬は、インフルエンザウイルスでは存在しますが、昨シーズン世間での異常行動問題で制限もあり服用には慎重な判断が必要です。
よってワクチンの予防接種も一つの有効な手段としてお勧めします。
その他風邪ウイルスには治療薬もワクチンもなく去痰剤、咳止め薬、抗ヒスタミン剤、総合感冒薬、解熱鎮痛剤などで諸症状を抑え治癒を待ちますが、細菌感染を合併し肺炎、中耳炎、副鼻腔炎になった場合は抗生物質が必要となります。
日常生活ではマスク、うがい、手洗い、保温加湿、人混みを避けるなど注意し、また食事はすぐエネルギーになる炭水化物・糖質、免疫を高めるビタミンC、鼻やのど粘膜を保護するビタミンA・βカロチンなどの栄養をしっかり取って体を休める必要があります。
A.昔、扁桃腺と言われている時期もありましたが実際は腺ではなくリンパ組織の塊で扁桃という呼び方が正解です。
一般的にいう扁桃は口蓋(こうがい)扁桃のことで口を開けたときに奥に見える左右一対のくるみの様な表面がデコボコした器官です。
その他、咽頭扁桃(=アデノイド)、耳管扁桃、咽頭側索、舌扁桃などと併せてワルダイエル咽頭輪と呼びます。
A.ウイルス、細菌感染が原因で扁桃に炎症が起きのどの痛み、高熱、嚥下時痛を自覚する急性扁桃炎とそれを繰り返して慢性化した慢性扁桃炎があります。
また、急性扁桃炎から急速に炎症が拡がった扁桃周囲炎と膿が貯留した扁桃周囲膿瘍があります。
急性の細菌感染には抗生剤が有効ですが病状により内服か点滴を選択します。
また扁桃周囲膿瘍になり症状が悪化すると開口障害や呼吸困難がでる可能性もあり抗生剤だけでなく、膿排出を目的とした膿瘍穿刺・切開を併用しないと治りにくい場合があり注意が必要です。
A.年に3~4回以上急性扁桃炎を繰り返す習慣性扁桃炎や扁桃肥大による睡眠時無呼吸症候群や扁桃炎が原因で腎炎・手のひら足の裏に湿疹が出る掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)・リウマチ熱・心臓弁膜症を合併する病巣感染症があれば手術が必要です。