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耳鼻咽喉科
まつおか耳鼻咽喉科
〒720-0832
広島県福山市水呑町4446
(ハローズ水呑店正面)
TEL:084-968-0187

クリニック案内

アクセス

  • バス
    トモテツバス
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医院名
まつおか耳鼻咽喉科
院長
松岡 弘
住所
〒720-0832
広島県福山市水呑町4446
(ハローズ水呑店正面)
診療科目
耳鼻咽喉科
電話番号
084-968-0187

鼻疾患 Q&A

花粉症1

Q.アレルギー性鼻炎と花粉症の違いは?

A.花粉症もアレルギー性鼻炎の一つで原因が草花や木の花粉によるものを言います。
よって発症時期はそれぞれの花粉が飛ぶ時期と一致し季節性アレルギー性鼻炎となります。
それに対し、一年中症状を起こしうるハウスダストやダニは通年性アレルギー性鼻炎になります。

アレルギー性鼻炎と花粉症の違いは?

Q.花粉症にはどのようなものがありますか?

A.2~4月にかけてはスギ、やや遅れて5月まではヒノキ、初夏にはイネ科のカモガヤ、秋にはキク科のブタクサ、ヨモギなどがあります。
今の時期に問題となるスギ花粉ですが、ヒノキ花粉と構造が類似しているためスギ花粉症の80%の人はヒノキ花粉症にもかかっているといわれておりスギ・ヒノキ花粉症と呼ばれる事もあります。

Q.子供でも花粉症になりますか?

A.現在、日本国民の15~16%が花粉症に罹患しているといわれます。
患者層は30~40歳台が中心ですが、最近若年化が著明で、2~3歳の子供でも発症があると言われています。
その原因としては食生活の変化やストレスなどが影響していると考えられます。その他、親が花粉症の場合体質が受け継がれて子供も発症しやすいようです。
また妊娠中に母親が花粉症を発症すると胎児もそのアレルギー体質を受け継ぐ場合も見られます。

花粉症2

Q.妊娠中の花粉症治療はどの様にしたらよいですか?

A.胎児の色々な器官が形成される妊娠4ヶ月半までは原則として抗ヒスタミン薬などの内服は控えた方がよいと考えられています。
またそれ以降も出来たら内服は避けた方がよいでしょう。
もし薬剤を用いるのであれば、点鼻薬・点眼薬などの外用薬が安全面を考えた上での一つのよい選択となります。
まずそれ以前に花粉飛散期での日常の予防策として、外出時はマスク、眼鏡を使用し、帰宅後は家に入る前に衣類をはたき花粉を持ち込まず、うがい、洗顔をする。
洗濯物は部屋干し、換気のため窓を開ける事は避けるなど注意すべき事はたくさんあります。
その他、温かい蒸気を1日数回程度吸入するという温熱療法もあります。
また効果は不明ですが、民間療法として甜茶(てんちゃ)やノンカフェインであるルイボスティーもアレルギーを抑えるとされており飲まれている様です。
もし薬剤による治療を希望される場合は、効果と安全性を考えると市販薬で済ませるのではなく、医療機関において適切な処方をしてもらう事をお勧めします。

Q.アレルギー性鼻炎は治りますか?

A.アレルギー性鼻炎は病気というよりは体質であり、治療薬においても治すためというよりは症状を抑えたり、出にくくするというのが基本的な考え方です。

鼻出血

Q.鼻出血の原因は?

A.鼻入口部のキーゼルバッハという血管が多い場所に傷が付き起こる場合はほとんどです。
小児では鼻かぜ、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻汁刺激で鼻がかゆくなり、指でさわる事がきっかけとなります。
その他、鼻腔異物、顔面外傷、高血圧、白血病や血小板減少症などの血液疾患、肝硬変などの肝疾患、鼻副鼻腔腫瘍、心疾患・脳疾患治療薬としての抗凝固薬などが挙げられます。

Q.鼻出血の対処方法は?

A.小児は場合によっては難しいかもしれませんが、気分を落ち着かせ前かがみの姿勢でイスに座り、ゆっくりと口呼吸をします。
のどに流れる血液は飲み込むと気分不良、嘔吐の原因になるので洗面器などに口から吐き出す様にします。
出血側の鼻の穴から1cm入った所(つまりはキーゼルバッハ部位)に小指の太さに固めた脱脂綿やたばこ状に巻いたティッシュをゆっくり入れます。
そして小鼻を外側から親指と人差し指で少し強めにつまみ約10分間圧迫止血します。このとき途中で脱脂綿やティッシュを交換しないことが重要です。
もし脱脂綿などがない場合はそのまま小鼻を圧迫してもかまいません。
たいていは以上の処置で止血可能と思われます。
それでも止血しない場合は耳鼻科専門医による電気焼灼やタンポンガーゼ挿入などの処置が必要となる場合もありお近くの耳鼻科専門医のいる医療機関受診をお勧めします。

副鼻腔炎

Q.副鼻腔(ふくびくう)とは何ですか?

A.顔面骨には鼻を取り囲む様に左右対称の骨で囲まれた空洞が4つあり、これを総称して副鼻腔と呼びます。上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、前頭洞(ぜんとうどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)がありすべて鼻内と交通しています。その働きははっきり分かっていません。

Q.副鼻腔炎(ふくびくうえん)とはどのような病気ですか?

A.急性と慢性があり、俗名を蓄膿症(ちくのうしょう)とも呼びます。
上気道炎(かぜ)、カビ、むし歯、アレルギーなどが原因で副鼻腔粘膜に炎症が起こる状態をいいます。
症状は鼻汁(膿性で臭いのあるものや後鼻漏と言ってのどに流れるものなど)、鼻づまり、頭痛(頬の痛み、目の奥の痛みなど)などです。
診断は症状から推測できますが、鼻内所見で膿汁、鼻たけ(=ポリープ)の存在やレントゲン検査結果で判断します。

Q.副鼻腔炎の治療について教えてください。

A.治療はまず鼻汁吸引、副鼻腔入口部の処置、ネブライザーを行います。
薬は抗生剤(慢性期ではマクロライド系抗生剤半量長期投与など)、消炎酵素剤、去痰剤、抗アレルギー剤、消炎鎮痛剤などを用います。
年齢と病状によりますが保存的治療を3ヶ月以上行っても改善のない場合は、副鼻腔内視鏡手術についても考える必要があります。

副鼻腔真菌症

Q.副鼻腔(ふくびくう)真菌症とは何ですか?

A.比較的まれな疾患ですが、真菌(カビ)が原因で副鼻腔(顔面の骨の空洞)中でも特に上顎洞に多く炎症を起こす病気です。
真菌の中でもアスペルギルスが最も多く、その他ムコールやカンジダも原因になります。
糖尿病や悪性腫瘍など全身の抵抗力が弱った場合や抗生剤、ステロイド薬、免疫抑制剤を頻繁に使用する場合も発症の誘引となります。
症状は悪臭を伴う膿性鼻汁が主ですが、時に鼻から乾酪性物質(=チーズ様)が出てくる事があります。またムコール症など浸潤型のものは、視力障害や眼球突出などの眼症状、激しい頭痛などを伴い、経過によっては生命に関わるケースもあるので注意が必要です。
治療は上顎洞洗浄や抗真菌薬、内視鏡手術などが行われます。

嗅覚障害

Q.においを感じるしくみについて教えて下さい。

A.におい分子が鼻に入り、鼻腔奥の天井(=鼻腔天蓋)に到達した後、嗅(きゅう)粘膜に付着します。そこでにおいを感知する嗅細胞が刺激され、その信号が嗅神経を通じて大脳のにおい中枢に送られ認知されます。

Q.嗅覚(きゅうかく)障害の原因について教えて下さい。

A.おおまかに1~4の4つに分類できます。

  1. 呼吸性-におい分子が嗅粘膜に到達できない(アレルギー性鼻炎、鼻茸など)
  2. 嗅粘膜性(末梢神経性)嗅細胞・嗅神経の障害(感冒時ウイルス感染、副鼻腔炎、加齢、有害物の吸引など)
  3. 混合性-1、2の合併
  4. 中枢性-嗅神経より中枢側で起こった障害(頭部外傷、脳腫瘍、脳卒中など)。

この中で主に原因として多いのは副鼻腔炎、感冒時ウイルス感染です。

Q.嗅覚障害の検査、治療は?

A.検査は前・後鼻鏡検査、鼻レントゲンのほか、ビタミンB1を肘静脈から注射してニンニク臭を感じるかどうかの静脈性嗅覚検査があります。これはにおいの有無確認と今後の予後判定の目安にもなります。
その他に基準嗅覚検査と言って、5種類の臭いについて7~8段階の濃度に分けて調べる検査もあります。
一般的な治療としてはステロイド点鼻療法やビタミンB12剤、ATP製剤が挙げられます。また原因に応じて抗生剤、消炎剤、抗ヒスタミン剤などを併用します。